赤いサボテン・黄色いサボテン♫ サボテン
-
- 品種名
- 赤・緋牡丹(ひぼたん)、黄色・黄牡丹(きぼたん)
-
- 詳細
緋牡丹も黄牡丹も園芸種、つまり交配で作出されたサボテンです。
かわいいですね。
しばしば「花」と間違えられることがあるのですが、サボテン自身の色なのです。
よく見ると赤や黄色の頭の部分と下の緑の部分があって、こけしのような形状をしていますね。
これは「接木(つぎき)」という園芸特有の培養方法によるものなんです。
つまり頭の赤色・黄色の部分と下部の緑色の部分は本来まったく別のサボテン(品種)!
上下2種類のサボテンを接木してあるのです。
園芸の世界ではよく行われる技法で、これによって単体では生育が難しかったり不可能な品種を育てることができるんですね。
上の部分を「穂木(ほぎ)」、下を「台木(だいぎ)」と呼びます。
もちろん主役は上部の「穂木」です。
台木には繁殖力旺盛で丈夫な品種が使われます。
画像の台木は「三角柱(さんかくちゅう)」という森林性のサボテン。
まさに縁の下の力持ち!ということですね。
赤や黄色のサボテンには植物が生育するのに必要な「葉緑素」がありません。
基本的に種から繁殖させるのですが、育つのは発芽からごく幼少期まで。
なので、その小さな赤ちゃんの時にしっかりした台木に接木して生かすわけです。
画像の緋牡丹・黄牡丹は接木してから約1年。
しっかり一体化して元気に育っています。
両者とも「牡丹玉(ぼたんぎょく)」という葉緑素を持ったサボテンを品種改良したものなので、同じ白~淡桃色の可憐な花を咲かせます。
本来は上部にきちんと上向きに咲くのですが、画像はちょっとへそ曲がり?珍しい開花の様子です。